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【陸上長距離選手ジョグの重要性➁】速いジョグの効果

Twitterの固定ツイートに全く反することを書きます。

ara09130354.hatenablog.jp

 

初めに

私は散々ジョグは速くする必要はない、キロ5分くらいでしている、と言ってきました。大学入学当初は高校時代の名残で、また、一時期時間がなくキロ4分を切ってやってきたこともあります。ただ、私はふくらはぎで走ってしまう癖があり疲労が溜まってしまってポイント練習にも支障をきたすことがありました。そこでキロ5分くらい、ゆっくりのペースで長く走ることを意識していました。

だが、その中でも速いジョグ:キロ4分前半・3分40秒くらいで8キロくらいのジョグをしている速い人もいてただ凄いな、自分にはできないなと思っていました。

速ジョグの効果

きっかけ

しかし私も最近速いジョグ、キロ4分や4分~3分20秒くらいで6キロくらい(そこからペース落として計10~12キロ)のジョグを始めました。きっかけは青山学院大学のテレビを見てからです。どこかで言ったような、他ブログでも書いたような気がしますが、彼らは3分20秒で脈拍が150くらいだそうで、私も低い脈拍で速いペースが耐えられるようにしたい、と思い、始めました。

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脈拍150のジョグ

最初はキロ4分10秒くらいで脈拍150くらいでした。こここから大きく成長した訳ではありませんが、距離走やポイント練で脈拍が前より上がりづらくなったと思います。あくまでGarminの測定なので正確ではありませんが目安としてはそんな感じです。

キロ5分でのジョグしかしていなかった頃、キロ4分は私にはペース走でした。(いや今でもそうですけど)つまり、かなり力を使って走っていたんですね。ですが週1~2回このジョグをするようになって、腕を振って足を大きく降り出したら楽に4'00/kmで走れるようになりました。今まできつかったものがほどほどに楽にできるようになったのでびっくりしましたね。しかも普段のジョグで速いペースで走っていると、ポイント練習できついときも、ジョグでペース上げている時の方が呼吸がしんどいぞ?今の方が楽では?と思え耐えることもできるようになりました。(これは3’20/kmとか上げるときの話で、4'00/kmだとポイント練の方がきついです)

最近の8000m(3'20)

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1年前の6000m(3'20)

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距離が短いにも関わらず、脈拍は最近の方が低いです。(単純に力が付いた影響もあり)

ただ、同じ練習をしている人と脈拍を比べてもインターバル間で脈が下がるのが早かったり、やはり速いジョグを入れてから脈拍上がりづらく、スピードが楽に出るようになった実感はあります。

速いジョグはなぜ有効か?

持論

上記である程度速いジョグの効果について書きましたが、効果というより結果の話ですね。理論が何もありません。まず理論というのはおこがましいですが、感覚から分かった持論について記載します。

以前普段のジョグが4'15/kmくらいの人がおり、当時は速くない?と思っていましたが、その人が言うにはこのくらいでないとレースと同様に動きが再現できない、と言っていました。私は今でも考えは変わっていないのですが、ゆっくりのペースでできないことが速いペースでできるわけがないと思っています。ただ、今は速いペースでしかできないこともあるのではと思っています。ゆっくりのペースで基本の動きはマスターしますが、より実践に近い動きを習得するには速いペースで実践に近づけてやることも大事だと思い、以前言われたことにとても納得しました。

速いペースを楽に走るリズムや動きというのも、ゆっくりのペースだけでは身につけられなかった所だなと感じています。

科学的な視点

これは本を読んでいて、漠然と感じていた速いジョグの効果がより納得したものになりました。ここで出てくるのが「ラン反射」というものです。

ラン反射:筋肉が伸ばされると反射的に収縮すること。

ランナーはこのラン反射を使って走っており、足が設置した時に反射的に収縮する勢いを使っています。ランナーに分かりやすく言えば反発です。この部分を鍛えるためには坂の下りで強い反発を足に与える、とあります。これが速いジョグで代用できてきたのではと思いました。要は強く接地して、足の収縮を強くする、ということです。

 

最後に

色々速いジョグの効果を書いてきましたが、あくまで私の基本は遅いジョグです。これは変わりません。なぜなら、ある程度速いペースはポイント練でもやっているので、重要ではあるが必要では無いと思いますデメリットとして疲労の溜まりやすさや、怪我のリスクも上がります。私はある程度体ができているので、慣れてしまえばできることでしたが、万人に合うことでは無いと思います。(元々誰もに適することなどないですけど)ただ、私が最近大事にしている体に色々な刺激を与えるという観点では、たまに気分を変えてペースを速くする、またはうんと遅くしてみる、というのもいいのではないでしょうか。普段同じことをしてそれができるようになっても、それは慣れてしまっただけかもしれません。もし自分の能力が頭打ちになっているな、と感じている人がいたら、こういった今までやってこなかったことをやってみるのもいいと思います。